うじゃうじゃ

春先にオーストラリアへ旅立ったはずの友人が、何故か日本にいて飲んできた。もともと一年行く予定だったのに、すぐに日本に帰ってきてしまったらしい。ホームステイ先での恐怖体験、大量のムカデは部屋を這い、風呂を這い、トイレットペーパーを這うらしい。雨が降った日には台所に百匹近いそいつ等が、タイルをひしめいていたというので絶句した。体調を崩した彼女に出された味噌汁の中にうどんがぶち込まれ、サーモンとブロッコリーが乗ってる謎の食べ物を想像してみた。絶句した。私は日本から出たことがないので、全く異国の地で生活する想像がつかない。彼女の言葉からヒシヒシと辛さが伝わってきて、英語の何がすごいんじゃい。といってあげたかった。日本から出なくてもここで生きて死んでいけばいい。

ジーワジワジワ

今年の夏休みは期待できない、と思っていたらまじでその通りだった。アルバイトをしばらくしていなかったので、夏を越す準備が出来ておらず始まる前から詰んでいた。東京の焼肉屋で一ヶ月だけ雇ってもらって働くものの、それすらめんどくさくて仕方ないし、以前やっていたバーテンダーがいかに適職だったか気づくものの、昔のアルバイト先には戻れない事情があるから悲しい。その店は一年半以上もお世話になっておきながら、辞める時すごく失礼なことしてしまった。常連さんにも挨拶できなかった。今頃、マスターは最近の若い子(私)は根性がない、とか言いながら、お客さんもそんな子(私)いたね〜なんて言って酒の合間の会話が途切れた気まずい時間とかのネタになってるんだろうな、と思うと私は情けない気持ちでいっぱいになります。。そのお店ではいろいろな思い出があって、私はマスターに馬鹿にされながらも可愛がられていたと思う。けど自分はポジティブすぎる傾向があるから、一番長く働いてたのに時給を知らぬ間に百円も下げられたこと考えると、そんな可愛がられてなかった可能性もある、と今気づいた。ああ、私は今月頑張って働いて来月はキャンプに無人島に釣りに旅行にと、夏休みを最高のものにしなければいけない。一年の内で最高なのは夏だけ、とか言ってたけどこのままだと一年が最悪だ。一年がどうだったか決めるのは、この蝉が鳴いてる時期に決まるのだ。