その場凌ぎの好きよりも、瞳に溜まった涙が言葉より先に零れ落ちて、あなたの言った「嫌い」がわたしを生かす。風が草花を揺らした。指先が背骨をなぞった。1,2,3とコブを越えていった。

嘘をついたあなたの 本当をすくいあげる

語られなかったことに私達の知るべきことがあるけれど、じゃあ、私達はそれをどう知ったらいいだろうか。「意図的に隠された真実ならまだマシであるけれど」私はテレビの電源を切る

あなたが気づかないうちに落とした真実を、わたしは知りたい。髪の先から指の先端までを確かめる。首筋に歯を立てる。わたしはいつも情けない